あとにもさきにも、かけがえのない大事な<いのちのバトン>を受けついで————。このバトン、絶対に落としてはなりません。この世で一番大事な自分のいのち。だからすべての他人のいのちが平等に大事なんです。人間のいのちの尊さを骨身にしみて感ずる人間が世界中に増えれば、暴力や戦争はおのずから無くなるはずです。
若い皆さん、どうかいのちを大切にする人間になってください。可愛い子供が生まれたら小さいうちから「いのちの尊さ」を教えて下さい。「いのちの尊さ」を教える————それはいついかなる時代でも変わらぬ人間教育の原点です。いのちの尊さを教えられるよき父、よき母になって下さい。これが私の一番言いたいことです。
出典:「一生感動一生青春」(文化出版局刊)より抜粋