2026.06.01

【作品紹介】
「弱いから」
コラムとInstagramリール動画
公開のお知らせ

< 弱いから >

相田みつを


わたしは弱い人間だから


ふつうのと人いっしょでは


とても骨が折れるんです


みんなといっしょでは


とてもついてゆけません



わたしはのろまだから


同じことをやるにも


ひと(他人)より


はるかに手間がかかるんです



わたしは気が小さいから


まわりのことが


非常に気になるんです



わたしは怠け屋だから


いくつになっても


おっかない師匠が


必要なんです



わたしが


どうしようもない人間だから


安心できる


観音さまが必要なんです



いつでも


どこでも


どんな場合でも


わたしをじっと見ていてくれる


仏さまが必要なんです







【コラム】
作品< 弱いから >について



もうすぐ梅雨入りでしょうか。


そう思うと、今のこの爽やかな空気を、もう少し味わっていたくなります。




今回ご紹介するのは「弱いから」




この詩では、


「わたしは弱い人間だから」と、


自分の弱さをそのまま見つめる言葉が続いていきます。




のろまな自分、気の小さい自分、


怠けてしまう自分、どうしようもない自分…。


どこか胸に引っかかるような言葉だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。




この詩は、


そうした自分をいやというほど自分で分かっているからこそ、


支えてくれる存在が「必要なんです」と語りかけているように思います。




おっかない師匠や、観音さま、仏さま。


それは、弱い自分を見透かしながらも、


いつでも、どこでも、どんなときでも、


変わらず見守り続けてくれる存在です。




私たちは普段、


目に見えるものや、自分の力だけで生きているような気持ちになりがちですが、


本当は、気づかないところで


たくさんのものや人に支えられているのかもしれません。




そしてその「見えない支え」は、


思っている以上に、静かで、あたたかくて、尊いものなのだと、


この詩は教えてくれているように思います。




この詩に向き合っていると、


どんな自分であっても見ていてくれる存在があるのだとしたら、


無理に強く見せなくてもいいのかな、と、


ほんの少しだけ、肩の力が抜けるような気がします。




みなさまは、どんなふうに感じられましたか。



相田みつを美術館







ぜひinstagramもご覧ください


よろしければinstagram上の、「いいね」・「しおり」で作品を心に留めていただけましたら幸いです。
※(下のinstagramへのリンクボタンからぜひご覧ください)


次回は、2026年6月15日頃にまた違う作品のコラムとリール動画の公開を予定しております。

instagramへ
TOP